こんにちは、今回は前の記事の後編となります。前編まだ読んでないよ〜という方はこちらから。
【平面問題】そもそも何切る問題は何を考えるべきなのか - 雑記 (hatenablog.com)
今回は何切る問題にはもちろん、実戦においてもたくさん出てくる形について紹介していこうと思います。並びは形の枚数順です。2枚はリャンメンとカンチャンとペンチャンと対子があります。(雑)
3枚
左から445、224、122のような感じです。もはや麻雀において必須の形といってもよく、これを覚えずして初心者は脱出できないといっても過言ではないと思います。説明するまでもないと思いますが、ターツと対子が複合している形となります。
リャンメン浮き形
568といった形です。このときの8は一般に弱いとされていますが、7を引いたときにノベタンができたり、5を引いたときに対子+カンチャンができるなど、わずかに対子を作りやすい形となっています。ただし覚える重要度はあまり高くなく、基本的にはこの8は弱いと思ってもらって差し支えないと思います。
4枚
四連形
3456などのように名前の通り4枚が連なった形です。一般的に4枚の組み合わせの中では最強とされています。理由は単純で、4種類を引くとメンツ+リャンメンに、2種類を引くとカンチャン+メンツに、2種類を引くとメンツ+対子になるからです。ちなみに2345のような端が28となるものは少しだけ弱く、1234のように端が19となるものは弱いです。弱いというかノベタンとみなしたり、単なる123+浮き4のようにみなすのが一般的だと思います。
おまけなんですが、既に一向聴や聴牌で四連形を崩すどちら側を切るかという問題ですが
•役がつく方を残す(断幺九、一盃口、三色、一通、ドラなど、特に123→234のスライドは赤5の受け入れが増えます。)
•聴牌の気配があるなら安全な方をないなら危険な方を切る
•門前であれば裏ドラ確率が高い方を残す(この点でいうと、基本的には右から左にスライドするのが良いと思います。)
中ぶくれ形
3445のように名前の通り中がふくらんでいる形になります。一般的に4枚の組み合わせの中では四連形の次に強いと思います。理由は、4種類を引くとメンツ+リャンメンに、1種類を引くとメンツ+対子になるからです。
亜リャンメン
6788のように対子にリャンメンがくっついた形となります。基本的には見た目の通り(?)対子を作りやすいという認識で良いと思いますが、他のリャンメンより受けの枚数が2枚少ないということは意識した方が良いと思います。また、余談ですが形が複雑な何切る問題において亜リャンメンを外すと正解となることは多いです。
順子浮き形
3457のように順子から1つだけ飛んで浮いている状態のことです。6を引くと三面張に、2を引くとカンチャンができることから他の浮き牌より強いです。細かい話になりますが、1345のような形の場合、有効受け入れ枚数などは浮き2と同じですが、6引いたときに四連形が複合しているカンチャンとなるので、シミュレーション上浮き28よりわずかに強いとされています。これらのことを踏まえると、順子浮き3~7>浮き3~7>順子浮き28>順子浮き19>=浮き28>浮き19となっています。意外とよく出てくる形なので覚えておいて損はないと思います。
刻子浮き形
3335のように刻子から1つだけ飛んで浮いている状態です。実は3334も同系列で、両方とも刻子+浮き牌とみなせることもできれば対子+ターツとみなすこともできます。これも余談ですが、形が複雑な何切る問題において刻子浮き形も外すと正解となることは多いです。亜リャンメンと違って有効牌が11枚もあるうえにうまくテンパイした場合には三面張になるので、一見強そうなんですけどね。実際亜リャンメンよりは強いと思います。
飛び対子
2244のように対子が1つ飛びになっている形です、実はというか普通に2233も同系列です。対子+対子ともカンチャン+カンチャンともみなせますがいずれにせよあまり強い形ではないのでどちらか片方を切ることが多いです。ちなみに詳しい説明は割愛しますが、一般的に外側を切ると攻撃力が、内側を切ると防御力が大きいという認識で大丈夫です。
カンチャンカンチャン形
3568のような形です、3〜7浮き牌を持っている場合は8を切って向聴戻しをした方が良いらしいです。(ただし他の向聴戻し同様、おそらく巡目が深くなると変わってくると思います。)
またペンチャンが他にある場合も8を優先的に切ります。
二度受け
1245のように言葉通り二度受け、待ちが被っている状態です。こちらは本当に擁護しづらいレベルで弱い形ではありますが、12457とある場合、シミュレーション上では7を切るのがやや有利とされているらしいです。3引きを大きく見ている形だと思います。
5枚
くっつきリャンメン
23445みたいにメンツにリャンメンがくっついてる形。2種類でメンツ+メンツになるのはもちろん、4種類で対子が作れるなど、かなり強い形です。
組み込みリャンメン
23344みたいにメンツにリャンメンが組み込まれている形。2種類でメンツ+メンツになるのはもちろん、3種類で対子が作れます。ただしくっつきリャンメンより強い点としては一盃口が作れるところです。
組み込みカンチャン
66788みたいにメンツにカンチャンが重なっている形。見た目の通り1種類で2ブロック(一盃口)が作れますが、4種類でメンツ+対子が作れるのも見逃せないポイントだと思います。
サンドイッチ形
22466みたいに1つの浮き牌を飛び対子で挟んでいる形。4種類でメンツ+対子を作れるので見た目のわりに強くはありますが、リャンカンやカンチャンターツとして1ブロックにしてしまうこともあります。
カンチャン+カンチャンターツ
24557のような場合は6を引くとメンツ+リャンメンになります。
24668のような場合はリャンカン+カンチャンとみなすこともできます。
リャンメン+カンチャンターツ
23446のような場合は1種類で2メンツ、2種類でメンツ+対子ができます。
23557のような場合は普通にリャンメン+カンチャンターツとみなします。
カンチャン+リャンメンターツ
24556のような場合は2種類でメンツ+対子ができます、また2を切ることで中ぶくれ形に変化します。
24667のような場合はリャンカン+リャンメンとみなすこともできます。
リャンメンペンチャン+浮き
35689のような場合は直の7引きを重く見て基本的に3切りです。
6枚
リャンメンカンチャン
245667のような形。3を引いても2メンツできることからとても有名な形です。
リャンメンシャンポン
233455のような形。5を引いても2メンツできることと、4を引けば一盃口ができる。
離れリャンカン
245679のような形。3を引いても8を引いても2メンツできることからこちらも有名な形です。
シャンポン+カンチャン
334468のような形。対子がある場合は68を落としてリャンメン+リャンメンにすることが多く、ターツがある場合は4を切ってリャンカンにするか8を切って不完全一向聴にします、基本的に微差ですが2引きの変化がある分不完全一向聴がやや有利?
112246のような場合は、対子がある場合は2対子理論より2を切ることが多く、ターツがある場合は2を切ってリャンカンにするか6を切って不完全一向聴にします、基本的に微差ですが7引きの変化がある分リャンカンがやや有利?(良形変化という点でリャンカン一向聴よりも不完全一向聴が有利になる数少ない例。)
刻子+リャンメンターツ
222334のような形。12345どれを引いても2メンツができる。
まとめ
いかがでしたでしょうか?実戦や何切る問題に出てくる有名な形はおおよそ網羅できたんじゃないかなあという気がします。他にも気づきがあれば6枚以下であれば追記していこうと思います、では。
おまけ
対子が作りやすい形について
3枚
リャンメン浮き形568など
4枚
四連形3456など
亜リャンメン3455など
5枚
刻子浮き形3335など
くっつきリャンメン23445など
組み込みリャンメン23344など
組み込みカンチャン66788など