1.ローテーションにおけるドロシーウィッチ
ローテーションにおけるドロシーウィッチが強いのはおそらく多くの人が認めるところでしょうがその強さについての認識が、せいぜい「0コストでフォロワーが大量に並ぶ上にドロシーによって後続も尽きることのない」程度ではないでしょうか。あながち間違ってはないと思うのですが強い点と弱い点を分けて書きます。
強い点
•スペルやキマイラによって除去が非常に強力であり盤面負けすることは少ない
•スペルブーストによるコスト踏み倒しによる大量展開
•リソースが尽きてもバーンカードによってとどめをさすことが難しくないこと
•単にドロシーというカードが非常に強力なこと
弱い点
•カード単体のパワーは非常に低く、ほとんどのカードは手札が揃っていること前提でようやく機能すること
•長期戦になった場合、LO負けするのは確実にデッキ回転率の高いドロシー側であること
•運命の導きがないことによってドロシーがない時のリソース稼ぎがほぼ不可能であること
•回復が全くなく、守護もガデゴ依存であること
(しかもこのデッキでは採用していない)
当然強い点が弱い点を遥かに上回っているのでこの圧倒的なデッキパワーがあるわけなのですがデッキ制作時には強い点を活かし、弱い点をなんとか隠すことが必要になると感じました。
2.デッキ構築
特徴
•比較的アグロ型であること
精神統一ギガントキマイラ型の方が安定性は高いのですがやはり精神統一を打つ際のテンポロスが大きく、環境を見てもアグロ型が良いと判断しました。
•ルゥ3積み
アンリミテッドとは違いドロシーというカードを引かないと極めて厳しい戦いを強いられると感じたのでルゥを採用することで1/4でドロシーを強引に引いてしまおうという考え。
•連鎖する雷ピン刺し
ローテーションでは現状アンリミテッドほど速いデッキは少ないので、打点が足りずさらにリソースも尽きてしまった時に連鎖する雷で追い打ちをかけてしまおうという単純な発想で採用したが、かなりの活躍をしてくれた。
3.各カードの採用理由
(1)知恵の光
説明する必要のないチートカード。3確。
(2)マナリアの知識
なんでローテーションでは制限がかかってないのか分からないカード。3確。
(3)マナリアウィザード•クレイグ
実質0/2/2と考えると非常に強い(錯乱)
まあおそらく3確。
(4)学院の新入生•ルゥ
2.に書いた通りドロシーを強引に引きに行くためのカード。そうでなくても2Tにこれを出しておけば何を引っ張ってきても腐ることは少ない気がします。採用にはかなり好みが分かれるところだと思います。
(5)マジックオウル
めっちゃ強い、3確。
(6)マジックミサイル
小回りが非常に効くカード。3確。
(7)ゴーレムの錬成
普通に強い、ていうかクレイグよりも強い。
3確。
(8)神秘の探求者•クラーク
ゴーレムの錬成に同じ。3確。
(9)ルーンの貫き
かなり採用枚数に迷ったカード。先攻ではあまり有効に機能しない上進化権が切れてしまった時にこのカードが手札に来ると腐る。しかし盤面除去もしつつ相手の顔に2打点与えられることや後攻時の強さをさらに上げるために3積みを選択。
(10)ゲイザー
1回スペブしただけで標準スタッツになるよく分からないカード、3確。
(11)連鎖する雷
2.で記述
(12)刃の魔術師
こちらはゲイザーと比べると3コスト下げてやっと標準スタッツなので比較的優しいのかもしれない(?)、3確。
(13)次元の魔女•ドロシー
最強のカード。書いてあることが何から何までおかしい。3確。
(14)キマイラ
極めて優秀な除去カード。3確。
4.マリガンとプレイング
マリガンは色々と言われていますが、結局はドロシーというカードが与える影響の方が遥かに大きいと判断しドロシー全力が基本。ドロシーをキープしている場合は序盤から動けるようにしておきます。
プレイングに関しては基本的には顔を詰めること優先で余裕があれば有利トレード。後は先ドローなどの基本的なことを守っていけば大丈夫だと思います。
5.相性
なんだかんだ上振れと下振れの差が激しいデッキのため一概に相性を書くことはできませんがほぼ全デッキに対して微有利以上はつく印象。峡谷型ランプドラゴンだけはかなり怪しいところでしたがこちらがバーン型であることもありそこまで不利な印象はなかった、むしろ勝ち越せているかもしれません。
6.まとめ
まあ大会とかに持っていくなら間違いなくこのデッキだろうな、と確信を持てるほど強いデッキだと感じました。