1.ミッドレンジネクロというデッキのアーキタイプについて
そもそもシャドウバースにおいてミッドレンジと名の付くデッキはミッドレンジエルフ、ミッドレンジロイヤルが他に挙げられるがこの2つは序盤からアドを稼ぎつつそのままテンポを取って勝ち、というケースが多い。そのためバリューの高いカードやアド差を広げるカードは多いが一度相手にテンポを握られてしまうと逆転は苦しかった。
しかしこのミッドレンジネクロはヘクターというカードが全ての盤面を覆してくれる。
これこそがミッドレンジネクロの強みだろう。つまり裏を返せばミッドレンジロイヤルやドロシーウイッチやエイラビショップなどのデッキに対して非常に強固な盤面を作られてかつこちらのPPがまだ7に届いていなかったりヘクターを握っていなかったりすると逆転は難しい。これこそがこのデッキの弱みだろう。
2.ミッドレンジネクロの基本的な戦い方
上でも少し触れたがこのデッキは相手の動きに対して柔軟に動くことができる。
相手が攻撃的なデッキならばレディ・グレイや祝福でガードしつつカウンターを狙い、相手がコントロール系統のデッキならば骨の貴公子を貼ってグレモリーヘクターでフィニッシュを狙う。いずれにせよ序盤からガンガン攻撃を行うアグロ系統のデッキではないため基本は盤面最優先で大丈夫だ。
3.デッキ構築
個人的に一番強いと思った構築。このデッキだけで簡単にGrand Masterに行くことができたし7連勝以上を5回以上はできた。
非常に丸い構築なので特にここで書くことはないが以下の30枚は確定だと思っている。つまり残りの10枠を考えることになる。
4.各カードの説明
(1)スカルビースト
1/1/2で墓地を2枚稼げるという爆アドカード。そもそもグレモリーや貴公子の兼ね合い上1コスというだけで強い。
(2)グレモリー
ミッドレンジネクロのリソース切れを一気に解決してくれた救世主。ミラーはどっちがこのカードを有効活用できるかで割と決まる。
(3)ソウルコンバージョン
言うまでもなし
(4)よろめく不死者
ネクロは基本大型スタッツのフォロワーの対処が難しいためこのカードは必須
(5)デーモンイーター
言うまでもなし
(6)べレヌス
2/2/2最強カード
(7)心眼の双葬女 レディ・グレイ
なんで2コスにこのスペックをつけたのか本気でよくわからないカード。後攻の救世主
(8)ゾンビパーティ
ミラーで特にそうなのだが後攻では盤面を返すのが難しいため2コス3点は地味に強い。逆に先攻でリソース不足に陥ったときもエンハンス7で1ターン誤魔化せる。あと相手のヘクターケアできるのが地味にめちゃくちゃ強い(これはプレイングのほうで詳しく書く)
(9)怪物の少女 フラン
3コス4点除去としても使えるし2面展開としても使えるから汎用性の塊。ネクロマンスに助けられたり邪魔になったり
(10)スカルリング
アドを稼ぎまくれるカード
ただ割と終盤は弱いのでスカルリンググレモリーでお茶を濁すこともしばしば
(11)骨の貴公子
ネクロの全て
(12)デスタイラント
非採用にしている人も見られるが不意の13点パンチは意外とみんなケアしていないのでかなり決まる。あと地味に3点バーンとしても使えるのが偉い。6コスデモンストライク。
(13)死の祝福
採用枚数を減らしている人も見られるが迷ったら3積みで良いと思う。ミラーではあまり強くないが走ってくるデッキ(アグロロイヤル、フェイスドラゴン、OTKエルフなど)に確実に有利をつけられるのが強い。
あとそもそもネクロはグレモリー以外6コスでヘクターにつなげられる強い動きが少ない。
(14)魔将軍 ヘクター
最強
非採用カードの説明
・天界の尖兵
あまりにミラーに特化しすぎていて基本的にはべレヌスのほうが強いと感じたので不採用。環境にネクロがさらに増えたら一考の余地ありだと思う
・ボーンキマイラ
一番採用に迷ったカード。このカードを採用するならばボンキマ2フラン2,またはボンキマ1フラン3とかになるだろうがフランの汎用性が本当に抜群だったため採用を見送った。終盤に腐りやすいことを除けばかなり強いカードではあると思う。
多分このカードを採用するなら祝福あたりの採用枚数が減るのかなあ。
・コープス
ネタの枠を超えて意外と強いが4コストも支払って1面展開なのが本当に渋い。あとヘルス4のためヘクターでワンパンなのが悲劇。
5.マリガン
基本は1,2,3コスのカードをキープ(ただしもちろんグレモリーはキープしない)
2コスカードのキープ優先順
先攻時 べレヌス>レディ・グレイ
後攻時 べレヌス>ゾンビパーティ(エルフ、ウイッチ、ドラゴン、ビショップ対面はキープしない) ただしレディ・グレイは2コスカードを他にキープしていてもキープ
3コスカードのキープ優先順
スカルリング>フラン
骨の貴公子は先攻かつべレヌス、またはレデイグレイをキープできていたらキープするがビショップ対面だと先攻を取っていた瞬間脳死でキープしたりもするので状況に合わせて。
6.プレイング
主にミラーのお話。とりあえず貴公子でゲームが終わるため常に盤面を意識し続ける。
あとヘクターケアの話だがゾンビパーティのように攻撃力2以上のフォロワーを盤面に残しておけばヘクターから出てくるゾンビと相打ちが取れる。逆にヘクター側はレディ・グレイとヘクターを絡めることでゾンビを上からとれる
終盤の強いムーブであるが
9PP スカルリンググレモリー
10PP 死の祝福貴公子
などが主にあるが盤面を見て行動を変えて行く。ミラーでいちばん警戒するべきカードはなんだかんだグレモリー、3/3ですら上からとられまくるので回答がヘクターしかなくなるため劣勢に持ち込まれる。
•OTKエルフ対面
PP7以降は常にリノセウスの意識をしておく。祝福を引いていなかったら相手のパーツがまだ揃っていないことを信じて貴公子を貼って割り切る覚悟も必要。
•アグロロイヤル対面
基本有利対面。常に体力を意識しておけば良いが体力が1さえ残れば死の祝福でどうにでもなる
•スパルタクスロイヤル対面
意外と負けられる対面。とりあえず急いでゲームを終わらせることだけを考える。祝福を貼る必要のない(貼っても意味が無い)OTKエルフ対面とプレイングが似てるかも。
•超越ウィッチ対面
本当に貴公子ゲー。貴公子貼れずに盤面処理され続けたら基本的に負け、逆に貴公子決められたら勝ち。最近の超越は手札をカツカツにしてきてまでギガキマをブッパしてくる人が多いので祝福等で盤面の総ヘルスを高くしておけば意外とギガキマ耐えられたりする
•ドロシー対面
ぶん周りされたら絶対に勝てない相手。相手が事故ってくるのをお祈りするのみ。ヘクター引いてなかったらかなりしんどい相手。
•秘術対面
割とキツイのでレディグレイの回復を上手く使う。若レヴィのケアはマストだが破砕打たれたらゲーム終了。雷撃ケアで盤面は1枠開ける必要あり
•ゾーイドラゴン対面
これもなるべく早く決着をつける以外ない
一応ゾーイ出されても祝福で時間稼いで勝てなくもない
•ミラー
上記で既に書いた
•蝙蝠ヴァンパイア
レディグレイがとにかく強い。轟雷の悪魔ケアはしっかりしておくこと。
•ビショップ対面
貴公子まで盤面に干渉される手段が法典くらいしかないので貴公子貼って後は適当に暴れれば勝ち
逆に言うと貴公子貼れずに中盤までに強い盤面作れなかったら後は割とボロボロで負ける。
7.グラマスになるにあたって
途中二日間ほどMPが全く増加せずひたすら微減し続ける時間があったがそれでも自分の構築を一枚も変えずに信じ続けた精神力が勝因。多分もうグラマスを目指すことはあんまりないと思う。